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エピテランタ属のサボテン・月世界幼苗の生育が不調。枯れ死・腐敗一歩手前で悲しい。
実生2年目、最後に残った月世界の幼苗は、春から生長停止状態となり、肌は部分的に褐色に変化してしまった。頭部の生長点まで及んでしまったものもある。
株全体は軟弱になっていないが、新根も発生していない。これではしょうがない。
胴切りしたら、内部と繊維束も褐色に変化している。
栽培環境が悪いと褐色部分が多発的に発生し、こじれてしまうようだ。
通風が不良だったのか?
少し大きな子苗も同じ症状になったことがある。この場合は緊急的に短毛丸に接木し、なんとか生きながらえている。
蘇生は難しいかもしれないが、根を乾燥・整理し、新しい用土に植えつけてみる予定。
*月世界の栽培記録は"カテゴリー、エピテランタ属”にまとめております。興味ある方はどうぞ。画像はクリックすると大きくなります。
サボテン海王丸の白い花は4日間ほどで咲き終わった。
結実すると体力が消耗するので、子房とともに切り取った。
8cm程の花を縦割りしてみた。外弁、内弁、ピンク色の花喉、基部から伸びている柱頭、花糸が伸びた雄しべなどの構造がよくわかった。子房内には透明な1mmほどの種が出来ていた。
完熟中の子房は長さ2cm。大きい黒褐色の種(2mm)が40個ほど詰まっていた。種の生長の仕組みも判った。
どう交配したのか、父木もわからないので、この種は廃棄した。
本体”高見沢長強刺優型海王丸”は、やっと新刺が発生し、生長が始まりました。
*海王丸の花、栽培記録は"カテゴリー、サボ・ギムノカリキウム属”にまとめております。興味ある方はどうぞ。画像はクリックすると拡大します。
NHKテレビ”ダーウィンが来た 生き物新伝説”で採り上げられた、オーストラリアの珍獣フクロアリクイの生態を興味深く観ました。
フクロアリクイは、西オーストラリラ州、ドライヤンドラのユウカリの森に住む袋のない有袋類。体には横縞模様があり、体長は20cmほど。シマリスのようなふさふさした尻尾を立てて機敏に動く姿は大変可愛らしいものでした。
ガストロロビウムという有毒植物により、外来動物から守られている絶滅危惧種。1980年代には外来キツネの被害により生息地が縮小して300匹程になったが、現在はパース動物園の人工繁殖などの努力で、1500匹。
添付のフクロアリクイBanded Anteaterの1959~1964年の発行のオーストラリア切手のデザインを改めて見ると、上方の餌を捕まえるため切り株に足を立て、舌を長く伸ばしている。また大きな尻尾はだらしなく垂れ下がっている。
しかし映像のフクロアリクイは昼間、地中浅いところに出てくるシロアリを探し出し、舌を1秒間に10回ほど出し入れして、1日に2万匹も食べていた。
今回、生きた姿の映像を見たことにより、この切手デザインの限界も判りました。
*オーストラリアの有袋類の切手は”オーストラリア切手帳、有袋類”にまとめております。興味ある方はどうぞ。
今日は一日中、第20回スタンレーレディスゴルフトーナメント(最終日)を観戦して過した。
裾野市の東名カントリークラブで毎年開催されるので、御殿場線裾野駅からギャラリーバスに乗って、無料観戦券を貰う。
毎年、梅雨明け頃の開催で暑いのだが、1番、18番の風の通る場所で、気分良く応援することが出来た。
ギャラリープラザは屋根つきで広く、また18番ホールに近いところに設置してあり便利だった。ここでアンケートに答えて記念マーカーを頂いた。
試合は福島晃子プロが逆転優勝しましたが、天沼知恵子、藤井かすみプロの最終18番のバーディーはガッツポーズと大拍手。
応援している馬場ゆかりプロは最終日66で、ベストテンフィニッシュ。帽子にサインをしてもらった。
この試合観戦も、私にとっても毎年の定例行事となった。
花屋さんからのお流れ品エピデンドルムに、この夏初めて2cmほどの黄緑色の花が咲いた。
花芽は昨年伸びた茎の頂上に6月中旬一個発生。10日ほどで六~八個の蕾に分化。
デンドロビュームのように節があるが、葉が枯れない変な常緑多年草と思っていた。今回、花の形からやっと、南米原産のラン・エピデンドルム属Epidendrumと判った。
花色は地味で、花茎は短いタイプ。他タイプには、赤、紅、ピンク、黄、白など色々な園芸品種もあるらしい。
暑さ寒さにも、さらに直射日光にも強かったので、今までは放任気味。
しかし、この属の栽培法を知ると、少し慎重になってしまった。
*写真にはエピデンドルムの花、蕾、さらに中央リップに潜り込んで出られなくなった蟻も写っている。蘭の花、栽培記録は"カテゴリー、ラン・蘭”にまとめています。興味ある方はどうぞ。画像はクリックすると拡大します。
サボテン青王丸の自家受精した果実(子房)が裂果した。しかし、中は空っぽ。
残っていた種子は、たった2個。周りにいた黒蟻が運び去ったようだ。
さて、これで今春開花した青王丸から合計162個の種が採れた。
さっそく、種まき。表面の用土は、埋もれないように1mm程の芝目土と矢作砂を用いた。
これからの発芽と生長が楽しみ。
・・・ところで、昨年の種、苗は?
雪晃実生苗の中に、青王丸幼苗が10個程雑ざっているのに気がついた。
どうも、雪晃の種と一緒に蒔いてしまったようだ。
この時期になって、初めて違いに気がついた。大事にしなくては。
*写真は白刺の雪晃と中刺が赤褐色の青王丸実生苗。クリックすると拡大します。青王丸の花、栽培については”カテゴリー、サボ・ノトカクタス属”にまとめています。興味ある方はどうぞ。
ドイツの古都ハイデルベルクの町並みとネッカー川を一望するハイデルベルク城内のドイツ薬事博物館を見学した時、目に止まった多肉植物について。
薬事博物館はオットーハインリヒ館内にあり、ドイツの古い生薬や器具を展示している。見学者が少なく、静かな所。 草木、鉱物、骨、獣由来の生薬に雑ざって、多肉植物アロエとユーフォルビアが展示されていたのを発見。
モロッコ原産のEuphorbia resinifera Bergの乳び(ラテックス)は15-20世紀の間、薬剤、例えば催吐剤、下痢、発疱軟膏剤などに用いられてきたようだ(ドイツ語説明文なので間違っていたらゴメン)。
トウダイグサ科ユーフォルビア属の乳は皮膚や粘膜に強い刺激性があり、毒・・・栽培したことがないので止めておこう。
*画像は、お城のテラスから修理中のカール・テオドール橋方向の眺望。クリックすると大きくなります。
昨年より1ヶ月遅れでフェロカクタス属のサボテン竜眼が開花した。
毎年、元気良く咲くのは、株が大きく体力があるためだろう。
竜眼の黄緑色の花は、すばらしく美しいというほどでなく、刺も地味。
しかし、花色の変わったサボテンとして北米物の代表例に古書"最新サボテン園芸 伊藤芳夫著 池田書店 昭和37年”に載っていた。
サボテンの花色は白色、黄色、紅色系が多いが、緑色系は少ないらしい。なお、伊藤氏は”緑色系の大輪を作る”夢実現に努力していると記述していた。どのような花が創出されたのだろうか?
いろんな花色のサボテンも集めてみたい気はするが・・・
黄色系の花でも花弁、花筒、柱頭などの色、姿など多様な変化があり、それで十分楽しんでいる。
*フェロカクタス属のサボテンの花、栽培記録は”カテゴリー、サボ・フェロカクタス属”にまとめております。興味ある方はどうぞ。 画像はクリックすると大きくなります。
今春、黄色い花(5輪)を咲かせてきたサボテン青王丸の果実が裂果し、採種した。
写真は花後、茶色い花ガラがそのままの状態。中央奥の黄緑色に膨らんだ子房は、裂けて、黒い種子が見えている。まだ小さな蕾も3個残っている。
白い糸くず様のものをティシュでふき取り、水洗後、封筒に一時保存しておいた。
160個、1mm程の黒い種が採れた。開花から約2ヶ月で完熟したことになる。
あと一個、自家受精しているようなので、これを待って実生栽培を行なう予定。
なお、他の結実していないものは中途半端に切り取ると、臭いに誘引されたナメクジが寄り付くため、完全に萎れるのをまって取り除くつもり。
*青王丸の花、栽培記録は”カテゴリー、サボ・ノトカクタス属”にまとめております。興味あるかたはどうぞ。 画像はクリックすると大きくなります。
自分の誕生日の数字が、円周率の少数第何位に出現するのか? 偶には数学関係の本でも読もうと”不思議な数πの伝記”(Alfred S.Posamentier、 Ingmar.Lehmann、松浦俊輔訳、日経BP社)で、あの円周率πについて勉強し直しています。
円周の直径に対する比が円周率π。πは3.14159265・・・。胴切り短毛丸の花径は9cmであるから円周は約28cm。花茎20cmより随分長いということがわかる。
このπの紀元前2000年バビロニアからの近似値の歴史、πの値の求め方やルーローの三角形、確率など”なるほどなるほど”と判ったような気で読んでいます。
アルキメデス、クザーヌス、ガウス、ライプニッツ、オイラーなど学生の時以来の人物も登場。和算の関孝和(小数点10桁)、建部賢弘(小数点41桁)の名前も表中に出てきている。
試しに私の生年月日8桁の数列が小数第何位に出現するかPi searchで調べてみたら、3079万・・・桁に見つかった。ということはこの数列は30年程前1986年9月金田と田村がコンピュータで計算するまで隠れていたことになる。
ちなみに、七夕07072008は小数第11714154位に出てくる。
ボケ防止、頭の体操に、このような本を読まないといけないな。
*画像はクリックすると大きくなります。
ロビオプシス属のサボテン芳金丸は、今年5個目の花を夜中に咲かせてきた。
芳金丸は黄花短毛丸とも云われるように、ラッパ状のレモンイエローのスッキリした黄色が本来の花色と思っていた。
しかし、今回の花色は微妙に違った。オレンジ色が強く、花弁も少し丸っぽい。
花色の変化は他にロビビア属・マイラナの花で経験したことがある。マイラナでは咲き始めはオレンジ色、翌日になると黄色くなった。
日照や栄養状態、樹齢等による違いで花色が変化したのだろう。
芳金丸”かき子”に初めて咲いた淡い黄色い花も良いが、今回の花もまた魅力的。
*今までの芳金丸の花、栽培記録は”カテゴリー、サボ・ロビオプシス属”にまとめております。興味ある方はどうぞ。
6月下旬のヨーロッパ観光旅行でたまたま見つけた小サボテンの寄せ植え。
添付写真はスイス・インターラーケンのホテルの庇に置き忘れられた白刺の金烏帽子やマミラニアなどのサボテン類の寄せ植え。
道路から見えないので、隣のゼラニウムに比べて寂しい。どこも同じだ。
しかし、幸い皆元気に生長していた。
夏至で日が長く、30度近い暑い日が続いているためだろう。
スイスアルプスの高山植物・ゲンチアナ・ウエルナ(リンドウ科、Gentiana verna)の写真を添付。
”逆さマッターホルン”を見に、近くのルッフェル湖へハイキングというより散策した時、ひときわ目を引いた青い花です。
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