豪州石炭・製鉄切手
西オーストラリアのピルバラPilbara地区南側で鉄鉱石の大規模開発を三菱商事が行うとの記事が18日(月)日経夕刊に掲載された。鉄道・港湾施設整備も行い、国内輸入の2割を生産するとのこと。 オーストラリアは、中国、ブラジルに次いで鉄鉱石(赤鉄鉱)を生産し、そのほとんどが西オーストラリア州で産出されている。
一方、オーストラリアの東海岸では世界最大級の石炭輸送港としてのニューカッスル市がある。ニューサウスウェイルズ州シドニーから約200km北上したハンター川の河口に港がある。ここは最近、沖合いに石炭積み込み待ちの船が約70隻ほど停船しているというニュースがあったほどです。
ワインで有名はハンターバレー地区の首都ニューカッスル市は、囚人植民地としてはシドニーについで、2番目に古い町。 車で40分程度のところに、露天掘りで1億トン以上産出しているバルガ炭鉱がある。発電用石炭が主とのことですが、日本向けに6割程度輸出している。ここでも鉄道、港湾施設も含めて一体開発するオーストラリアの強みが出ている。切手にもその様子が描かれている。
なお、この石炭は1797年、逃亡した囚人の探索時、ジョン・ショートランドJohn Shortlandにより発見されたのが始まり。切手は150年記念として1947年に発行されている。1915年になるとオーストラリア最大の鉱山会社ブロークンヒルBHP社が進出し、ここで製鉄が開始されています。しかし1999年9月30日高炉の火が消えたとのこと。なお石炭産出地区、かつ輸入港でもあり、私も良く知っている山口県宇部市とニューカッスル市は姉妹都市の関係にある。
宇部市ときわ公園内には石炭記念館やサボテン趣味には堪らない熱帯植物園(伊藤芳夫氏の宇部常盤サボテンセンター跡)などがある。最近の箱根ターンパイク、讃岐うどんなどのように、色々なオーストラリアのニュースも取り様によっては身近に感じます(ちょっと強引)。
*1947年9月発行。スコット#207~209.ハンター河口発見150年記念。
ジョン・ショートランド(1769-1810)は1788年囚人移民船団の艦船シリウスの船長でもあった。
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