オーストラリア切手:メリノ羊
豪州羊毛が干ばつの影響で高値が続いているそうだ。そうか、昨年来の干ばつで草、そして羊の生育に影響が出ているのか。7月に新羊毛年度が始まることや、中国が最大の輸入国等も日経新聞記事(9月19日)によって始めて知った。そういえば、ブルー・マウンテンズ西方の内陸探検などは水と広い牧草地を手に入れるためであったのを思い出した。
オーストラリアに羊がたくさん飼育されているが、観光旅行のときは1匹も見かけなかった。当然か! シドニー港で羊毛積み出し用滑車のついた古い倉庫を見聞きしただけ。今回、改めてオーストラリアと羊毛について切手でチェック。
スペインからオランダに送られたスペイン・メリノmerino種は、植民地・南アフリカに持ち出されていた。ニューサウスウェールズの将校ジョン・マッカーサーJohn Macarthur(1767-1834)は1797年、南アフリカからスペイン・メリノ種を輸入し、繁殖と改良に成功した。移民船団入植後ほぼ10年の早い時期だ。
切手①は 彼の没後100年に発行されたもの(1934年11月1日 Sc#147)。 切手②はメ リノ種輸入200年記念の切手(1997年8月7日 Sc#1607)。 オーストラリア・メリノ種の毛は白くて細長く、かつ丈夫で、高級スーツ地に利用されているとのこと。 ウールマークに注目。
切手③は羊毛刈り作業を歌ったオーストラリアのFolk Song "CRICK GO THE SHEARS" 。歌詞に出てくるタールボーイ Tar-boyとは鋏で傷ついた羊の皮膚 にタールを塗る係りの少年。左手にタールを入れた缶を持っている。NHKみんなのうた”調子をそろえてクリック・クリック・クリック”の原曲。私も聞き覚えがあった。切手は6枚組の1枚。
高級スーツを着ることもないが、切手デザインの意味は全てが新鮮。
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