中近東のウチワサボテン切手
ウチワサボテンが前景に描かれているイスラエルの古い切手(1951年発行)が手元にある。正面の風景は何所だかわかりませんが、イスラエルにサボテン!?なぜ。
18世紀、パレスチナに、Prickly Pear(ヘブライ語ではSabra,tzabar)が農業用フェンス用に移植されたらしい。 現在、果樹として改良され、黄色い花を咲かせた後、熟した実Sabra は食用としている。ついでに、イスラエル生まれのユダヤ人のこともSabraと言うらしい。その心は・・・。なお、イスラエルのウチワサボテンPrickly Pearは学名ではOpuntia ficus-indica。
パレスチナ 自治政府もウチワボテンの切手を2003年に発行しており、そのサボテンの表記はPrickly Pearとなっていた。 改めて見ると蕾、黄色い花、熟した実が一通りデザインされているではないか。 今回、この切手デザインの意味もチョッと理解できた。
何しろウチワサボテンは広く分布し、食用や染料等に利用されているものであるから、もっと良く知らなければならないな。
以下余談・・・団扇サボテンはサボテンブームの小学生の時、庭に植え、慣れ親しんできたサボテン。 現在、こぼれた実から自然に生えてきた(実生)ウチワサボテンを栽培している。 そのウチワサボテンを英語でPrickly Pearということを初めて気がついた。 辞典にでているではないか!!失礼しました。 ウチワサボテンのことをいくらサボテン本で調べてもPrickly Pearという表現が無く、特殊な属名かなと勘違いしていた。 まったく反対だ。和名以外に英名も常識として知らなくてはならなくなった。
追記:Prickly Pearにはウチワサボテンの実という意味もあった。まさに、その形は英語表現通り、刺だらけの西洋梨。勉強になりました。 その他ウチワサボテンについてはカテゴリー、サボ・オプンチア属を参照ください。
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