切手:団扇サボテンとCactoblastis cactorum
Cactus mothあるいは nopal mothとして知られているCactoblastis cactorumマダラメイガ(蛾)の幼虫の切手を入手しました。
団扇サボテンの葉の中に巣食い、黒い筋をもつ赤い芋虫(1.5cm)と成虫がデザインされているアセンション島Ascension islandの発行切手です。ちょっと不気味な気配で触りたくない。切手下は果物としてのPrickly pearです。美味しそうですが食べたことありません。南大西洋のど真ん中しかも人口1100人程度の火山島に、団扇サボテン退治のためにC. cactorumが持ち込まれた(1973年)背景や、その評価はわかりません。
Cactoblastis cactorumは南米、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジル南部に生息している蛾。オーストラリア・ニューサウスウエールズ州(NSW)とクイーンズランド州(Qld)では、繁茂していたウチワサボ テンpest prickly pear、Opuntia strictaを撲滅するために、アルゼンチンよりこの蛾の卵を1925年に持ち込み、10年後に成功している。 オーストラリア・QldのDalbyではその記念碑Cactoblastis Memorial Cairnが1965年に建てられていて、Dalby町のHPで全様が判る。
同じようにalien prickly pears退治のため、南アフリカ(1933年)やハワイ(1950年)、カリブ諸島(例えばNevis 1957年)等でもC.cactorumの導入が行われている。
1989年フロリダでこの蛾C.cactorumが発見され、今では、エーリアンとしてメキシコやアリゾナの固有の団扇サボテン達に迫っているようです。
*画像はクリックすると大きくなります。アセンション島は南大西洋の中央にある10km四方の火山島で、イギリス領。ナポレオンが1815年流刑されたセントヘレナ島が近くにあります(約1300kmほど離れていますが)。
①1998年2月10日発行。昆虫切手。Cactoblastis cactorum。
②1987年1月29日発行、Prickly pear。
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