メロカクタスTurks Head Cactusの紋章切手
先に西インド諸島のタークス・カイコス諸島にあるTurks Head Cactusと呼ばれるサボテン、メロカクタスMelocactus intortusがデザインされている切手について紹介しました。今回、このメロカクタスがデザインされている紋章切手(英国海外領なので国章、国旗とはいえません)を紹介します。
紋章切手(1969、1970年発行)には、サイザルアサAgave sisalanaに巣を造っているペリカンと2羽のフラミンゴに支えられている盾がデザインされている。盾には、メロカクタスTurks Head Cactusと巻貝Queen conch shellと伊勢えびspiny lobsterが図案化されている。なお、これらの主要輸出農水産物も切手に描かれていて(Sisal industry, Conch industry, Crawfish industry)、例示した切手はサイザルアサを刈り取っているところです。なお、このサイザルアサは繊維が長く、丈夫のためロープ等に利用されています。
ところで、タークス・カイコス諸島Turks & Caicos Islandsは、コロンブスが1492年10月12日に上陸したバハマ諸島のグアナハニ島(サン・サルバドル島)やキューバ島などから、直線距離にして約400Kmほど。添付の地図切手でタークス・カイコス諸島全景が判る。なお、島名Turksという名称も花座がトルコ帽(Turkish fez, tarboosh)に似ているTurks Cap Cactus由来しているという説もあるようだ。盾のTurks Head Cactusの赤い花座部分が、帽子のように図案化されているように見えるのは錯覚かな。
紋章(国章・国旗など)にサボテンが描かれているのは、メキシコ(団扇サボテン)同様、象徴的なことです。しかも、メロカクタス属!! 両種とも、西インド諸島からヨーロッパへ最初にコロンブスが持ち込んだサボテン。
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