切手:タークス・カイコス諸島の”たる型”サボテン
タークス・カイコス諸島と表記された最初の切手デザインについて。1900年発行の帆船と製塩作業が描かれてる切手の両脇にある”たる型の植物”はサボテン、メロカクタス属のTurks Head Cactusであろうと推察していましたが、それを裏付ける切手が1948年に発行されていました。
添付写真で判るように1900年発行切手と同じデザインですが、3箇所ほど異なっています。①帆船の帆の形と船員、②上部両脇の花の咲いた”たる型の植物”。これが1948年では花座付きのメロカクタスに変更になっている。③製塩作業の塩の山の形。塩がレーキで円錐形に盛られた形となるはずが、古い切手ではエスキモーの氷の家イグルーのような形になっている。
最初の切手(1900年)は花座付きのメロカクタスや製塩作業を実際には見ずにデザインしたと推察しました。
ともあれ、サボテン、メロカクタス属のTurks Head Cactus(Mellocactus intortus, 彩雲)がデザインされた切手図案の原型を知ったこと、またメロカクタスが描かれた切手は100年以上前と判ったことは収穫であった。
なお、現在のタークス・カイコス諸島の旗はユニオンジャックと盾(Turks Head Cactus等が描かれている)ですが、それ以前は、この”帆船と製塩作業”とユニオンジャックの絵柄のようです(1948年の切手より)。
*タークス・カイコス諸島のサボテン、メロカクタス属のTurks Head Cactusの切手については、”カテゴリー、切手・多肉、サボテン”にまとめております。各種サボテンの切手画像については”サボテンの切手帳”から見ることが出来ます。ご興味ある方はどうぞ。
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