切手:国王エドワード7世とサボテン
タークス・カイコス諸島のエドワード7世(King Edward VII、在位1901-1910)の切手が1909年に発行されています。この切手両脇に花が咲いた”たる型”の植物が描かれていました(添付切手の画像はクリックすると拡大します)。
タークス・カイコス諸島と表記された最初の切手(帆船と製塩作業の切手、1900年発行)にも同じ植物が描かれていて、サボテンのメロカクタスTurks head cactusであると推察していました(1月24日記事)。その後、同諸島1948年発行の切手を調べたら、やはりこれはTurks head cactus(Melocactus intortus)であるということが判りました。
1910年になると、花座付きのメロカクタスTurks head cactusの姿が描かれてきて、1913年以降のジョージ5世(King George V、在位1910-1936)の切手でも花座付きのメロカクタスが両脇にデザインされてきました(1月24日記事参照)。
どうも、初期(1900~1909)の一連の切手はメロカクタスの花座を知らずに描いたものと推察されます。
*1948年の帆船・製塩切手には、メロカクタスの花座が正しくデザインされています。後日、紹介いたします。
タークス・カイコス諸島の切手も含め、多肉植物、サボテンの切手についてはそれぞれの切手帳、ココログ記事についてはカテゴリー(切手、多肉・サボテン)にまとめています。興味のある方はどうぞ。
« 切手: マルタの紋章 ウチワサボテン | トップページ | 窓が一つのリトープス »
「サボテン・多肉植物」カテゴリの記事
- 恵比寿の秋 紅葉、黄葉、そして黄花(2024.10.09)
- サウンデルシー白馬城 咲きだす(2024.09.18)
- 真夏の恵比寿笑いの花(2024.08.12)
- パキポ エニグマチクムの葉脈(2024.07.16)
- グラキリスの実生、一月ほど(2024.07.13)
「切手」カテゴリの記事
- カーボベルデCarbo verdeのアロエ切手(2023.09.03)
- アルゼンチンからサボテン切手四種発行(2023.06.23)
- 自然界の幾何学模様シリーズ、六角形(2023.06.14)
- 南部アフリカのバオバブの受粉仲介者はオオスカシバが関与か(2023.05.27)
- 塩湖のバオバブBaobab切手(2023.03.27)
「サボ・メロカクタス属」カテゴリの記事
- メロカクタス果実の八の字(2021.07.28)
- メロの種子をばら撒いて(2021.06.21)
- メロカクタスの花座 分頭かも(2021.04.02)
- 赤いサボ、集合(2020.08.02)
- 今日の椅子、多様な形態(2020.04.29)
「サボテンの切手」カテゴリの記事
- アルゼンチンからサボテン切手四種発行(2023.06.23)
- 自然界の幾何学模様シリーズ、六角形(2023.06.14)
- 塩湖のバオバブBaobab切手(2023.03.27)
- イスラエル・メキシコ外交70周年記念(2023.01.03)
- ブラジルからサボテン・多肉植物切手(2022.12.14)
コメント