切手:コロンブスが見た?柱サボテン
クリストファー・コロンブスは第3回の航海(1498-1500年)で南米ベネズエラに上陸した際、最初に柱サボテンを見たと、ベネズエラの古い切手デザインを眺めて勝手に想像しています。
コロンブスが第2回航海の帰路、ヨーロッパにウチワサボテンやメロカクタスを持ち込んだということは、サボテン関係の本やバチカンの切手などでも紹介されています(*1)。しかし、その他のサボテンについてはどうなっているのか?
添付1893年発行のベネズエラ切手はシカゴ国際博覧会(1893年5月1日~10月30日)への参加記念ですが、同時にコロンブスによる南アメリカ大陸発見4百周年記念でもあります。
その切手デザインは上陸後、旗を掲げながら、浜辺に十字架をたてているものです。その傍に(切手左側)、杭のようなものが5本ほど描かれています。良く見ると杭などの人口構造物ではなく、稜もある枝分かれした柱サボテンを描いていると判りました。
この柱サボテンはどのような種類なのだろうか? 例えばピロソケレウス(ピロケレウス)属のサボテン、例えばPilosocereus lanuginosusやPilosocereus (Pilocereus) moritzianus(白昇竜)はベネズエラ北部地帯に自生している。上陸場所や形から推測できるかな?
ところで、(ウチワ)サボテンが描かれている一番古い切手は1864年のメキシコで発行された紋章切手。この紋章切手を別格とすると、ベネズエラはサボテンを切手に描いた最も古い発行国となる。次いでメキシコの郵便集配人の切手(柱サボテン、1895年発行、*2)、タークス・カイコス諸島のメロカクタスとなる(1900年発行、*3)。
100年以上前の古いコロンブスの南米上陸記念切手にウチワサボテンではなく、柱サボテンがデザインされていたということは、私なりの新発見。
*1:2007年11月3日 ココログ記事参照
*2:2008年3月3日 ココログ記事参照
*3:2008年1月24日等 ココログ記事参照
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