国のシンボル 柱サボテン切手
南米スリナムの記念切手、オランダ領からの自治権獲得5年目(1959年)の切手中央に描かれている3種の植物を眺めて。
右中央に柱サボテンがオランダ領アンティルのシンボルとして描かれている。
オランダ領アンティルとは? カリブ海に浮かぶオランダ海外領の島。この国発行の切手をみると確かに柱サボテンも描かれている。オランダ領アンティルに編入していたアルバの切手も見ると、海岸に群生している柱サボテンを魅力的な特徴ある風景として紹介している。
グーグルアースで眺めてみると、アルバ島ArubaのHooiberg(*1)やボネール島Bonaireのワシントン・スラグバイ国立公園(*2)では枝分かれした巨大な柱サボテンやイグアナとのツーショット、柱サボテンのフェンス等を見つけた。またキュラソー 島Curacaoでもクリストフィールバーク国立公園(*3)などで柱サボテンを見ることが出来た。
これらの島に自生している柱サボテンはStenocereus(Lemaireocereus) griseus, Subpilocereus repandus, Pilospcereus(Cephalocereus) lanuginosus。
先にベネズエラ1983年発行の南アメリカ大陸発見400年記念切手を紹介しました。オランダ領アンティルの位置はべネズエラ沖でもあり、コロンブスも見たであろうハシラサボテンを連想してしまいました。
サボテンのうち団扇サボテンはメキシコ、マルタの国旗、国章に取り上げられ、メロカクタスではTurks Head Cactusがイギリス領タークス・カイコス諸島、そしてハシラサボテンがオランダ領アンティルで国のシンボルとなっていることがわかりました。
オランダ領アンティルに自生している柱サボテンの写真は下記のグーグル・アースの位置を参考にしてください。
*1. 12 31'02.80"N 69 59'43.97"W
*2. 12 16'05.72"N 68 23'53.99"W
*3. 12 20'58.72"N 69 06'36.63"W
<以下は余談> 切手中央のに描かれている他の植物について。
チューリップはオランダの国花。今頃はキューケンホフの広い公園内で咲き誇っていることだろう。なお、チューリップはトルコ原産でありトルコ国花。イスタンブール・ブルーモスクでもタイルや絨毯に図案化されたチューリップを沢山見つけました。勿論土産に伝統的なチューリップ柄のタイル(鍋敷き)を購入している。
中央の赤い植物はスリナムのシンボルの花で、Hekiconia psittacorum(ヘリコニア・プシッタコルム)らしい。苞の色が赤色。
*画像はクリックすると大きくなります。ここで紹介したスリナムやアルバ、オランダ領アンティル等の西インド諸島、メキシコ、ベネズエラ、マルタ、タークス・カイコス諸島のサボテン切手は”サボテンの切手帳”をご覧下さい。
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