駿豆線・廃線跡を散歩
今年は、伊豆箱根鉄道・駿豆線(すんずせん)開業110周年。ロゴヘッドマーク付き電車運転等の記念行事も行なわれています。
この機会に、廃線となった駿豆線旧線(豆相線、三島(下土狩)~三島広小路)の線路跡を、「鉄道廃線跡を歩くVI、宮脇俊三編著 JTB出版」を片手に歩いてみた。
東海道線・三島駅(現御殿場線・下土狩駅)の開業と同時に、1898年(明治31年)6月15日、豆相線も開通。以後、1934年(昭和9年)12月1日丹那トンネル開通により現三島駅に移るまで、現下土狩駅が伊豆長岡、大仁、修善寺などの温泉地への玄関口。今は無人駅ですが、愛鷹山麓での遊猟で皇太子殿下(大正天皇)が下車されたこともあるそうです。
写真①は、霧氷の愛鷹山塊と富士山を背景にした下土狩駅ホーム。
豆相唱歌 ”雲井を凌ぐ白妙(しろたえ)の 富士と富士見の滝つ瀬を うしろに三島立出づる 豆相線路の汽車の旅 ”とあるように、近くには富士山が滝越しに見られる名勝”鮎壷の滝”。
写真②は下土狩駅構内南。御殿場線沼津方面行き電車の左側、途中で途切れている線路前方の家並みが線路堤跡地と確認。
次いで、新幹線にぶつかるところまでは、道路を跨ぐコンクリート製橋脚や線路堤等が残っていましたが、道路代替地による宅地化で消失。
添付写真③:新幹線のり面。豆相鉄道の堤を横切った名残。この張り出した長さ30mほどの部分のみ、コンクリート製が土盛になっていた。西へ50mほど歩くと”原分古墳”。墳丘から見える富士山は格別だった。
新幹線付近で線路は急カーブし、南側は線路跡と推察できる直線道路が続いていた。
添付写真④:長泉町・原分区、久保田川系用水路(黄瀬川から取水)に架かる赤レンガ作りの橋台(2箇所)をチェック。錦鯉もいる幅1m強の用水路ですが、歴史(江戸時代)は古いらしい。
東海道線を越えると、宅地化で大変貌していた。
カーブする駿豆線との分岐点付近からタクシー車庫、高層マンションなどが直線的に並んでいる様子をグーグルアースで俯瞰して、はっきり線路跡をイメージできた。
他廃線跡の記事もめくっていたら、以前住んでいたアパートは廃線跡地に建てられていた!!あの道も廃線跡であったのかと今頃気がついた。
このシリーズ本を参考に、散策するのも”あり”かな
*画像はクリックすると拡大します。
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