コピアポアの自生地タルタル
Taltalタルタル開港150周年記念としてチリ共和国から発行された切手に黒王丸らしきサボテン、Copiapoa が描かれていた。
コピアポア属のサボテンを栽培したこともないし、南米に行ったことがないので、コピアポア属の雄姿が多数載っている「アンデスのサボテン、村主康瑞著 家の光協会」で場所を確認し、早速グーグルアースでTaltal(≠Tartar)に出かけました。
Taltalは黒王丸等のコピアポア属の自生地であり、チリ北部 アントファガスタAntafagasta州の小さな港町でした。
海岸沿いの国道には、その他の自生地Tocopilla、Paposo、Cifuncho, Chanaral、Azucar、Esmeraldaなども点在していた。
地形を眺めると、石ころだらけの乾燥した荒地。すぐ背後には高さ数100メートルの海岸段丘が延々と連なり、その奥は標高2000mを越すアタカマ砂漠であった。
早速、これらの場所のPanoramioを開くと、Copiapoa cinerea(黒王丸)、C. cinerascens, C.cinerea var. dealbata(黒士冠)、 C.cinerea var columna-alba(孤竜丸)など各種のコピアポアの群生あるいは単幹状態を見つけることが出来ました。下記は1例。
さらに枝振りが見事なユールクニア属Eulychinia iquiquensisの大株も発見。
この1枚の切手のおかげで、自生地を訪れ、その環境を理解できました。
*グーグルアース上の位置
①切手に描かれている青い教会: 25 24'26.65"S 70 29'09.07"W
②ユークリアとコピアポアの姿: 24 58'59.37"S 70 27'31.46"W
③一斉に北方(太陽方向)を向いているコピアポアの群落 : 25 55'05.23"S 70 37'04.45"W
④番外:タルタルから百数十キロ、アタカマ砂漠のなかに露天掘りされているエスコンディーダEscondida銅山が見えます。
** なお「私の南米サボテン日記~狂仙会南米ツアー~ 團上和孝著」では、このタルタルに宿泊し、コピアポアを観察していました。
*** 各種サボテン切手は”サボテンの切手帳”にまとめております。興味ある方はどうぞ。画像はクリックすると拡大します。
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