サボテンの櫛
南米大陸文明の起源と考えられているペルー・カラル遺跡からサボテンの刺を用いた櫛が出現していたことを知りました。
ひょっとすると、これは人とサボテンとの接点の最古の証かもしれません。
このカラル遺跡は、ペルーの首都リマから北方140キロほどのスーペ川Supeの丘の上にあります。
NHKハイビジョン特集 ”古代アンデス文明~第5の文明”では、4代文明と同時期、紀元前3000年~紀元前1800年にかけて栄えたこの地域の遺跡、祈りと音楽の世界について詳細に報告しておりました。
宗教儀式シャーマニズムが行なわれた10個のピラミッドとその更新の仕組み、横笛が出土した円形広場、ひし形の神の目(悪魔よけ)、シクラといわれる小石を葦の網にいれて土台をつくる仕組みなどに惹きつけられました。
また同時期のベンタロン遺跡の赤と白の神殿、チャカーナといわれる古いアンデスの十字架構造の祈りの場などもあること、
さらに、スーペ川河口のアスペロ遺跡と綿花と魚の交易などにもなるほどと感心!。
2009年世界遺産になったばかりで、発掘の国家プロジェクトは進行中であり、砂に埋もれていた文明が次々明らかになっており、南米の文明を知る上で、ここの情報は今後も見逃せません。
グーグル上の位置は下記のとおりです。興味ある人はグーグルアースを起動させて検索してみてください。
カラル遺跡Caral: 10 53'27.85"S 77 31'17.55"W
アスペロ遺跡Aspero: 10 48'54.42"S 77 44'29.21"W
ベンタロン遺跡Ventarron: 6 48'17.34"S 79 45'33.34"W
*画像はカラル遺跡の円形広場。クリックすると拡大します。
カラル遺跡出土のサボテンの櫛の姿は、こちら。
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