サボテンの櫛 2
南米ペルーのカラル遺跡から見つかった櫛の歯に使われていた刺のサボテンは、Neoraimondia arequipensisと推測し、その当時の生活を想像しています。
このNeoraimondia arequipensis(ネオライモンディア属、別名Neoraimondia gigantea, 和名:土星冠)の刺は、古代ペルーでは綿織物の梳き櫛weaving combsや釣り針に使用されていたとの記述が"THE CACTUS FAMILY"にありました。
このサボテン、ペルー海岸地帯に自生する高さ10メートルにもなる巨大柱サボテンで、刺は長く、25センチにもなるらしい。
南米大陸文明の起源といわれるカラル遺跡は、ごく最近発掘されたもので、本の記述は、この遺跡のことではないのですが、この刺は広く利用されていた事が推測されました。
「今から3800~5000年前のカラルでは、幻覚作用のあるNeoraimondia arequipensisの樹液cimoraを飲んだシャーマンは”ひし形の神の目”をもって祀り事を行い、民はスーペ川の綿花をこの刺の櫛で梳いて特産の綿製品を作り、それを河口のアスペロ遺跡民が釣った魚と交換したといこと。
骨で作った釣り針しか発掘されていませんが、そのうち刺の釣り針もでてくるのではないか
・・・」と想像したりしてます。
最後に、番組を見ていない方のために、出土した櫛の拙いイラストです。
正目板と刺の歯の組み方、よく判りません。
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