空中写真からの三島競馬場
伊豆半島ジオパークについて少し勉強した関係で郷土史に興味を持ち始め、最近は国土地理院の空中写真によって数十年前の近辺の土地柄を眺めています。
最近読んだ、「長泉町 竹原区誌」には、今は跡形もない「三島競馬場」(昭和13年5月開設)の記述があり、それを参考にして上記の空中写真ではどうかと、その変遷を確認したのが、下の写真(一部拡大し編集)です。
写真1(左上)は1941年4月1日(昭和16年)撮影。馬見席(観覧席)、馬繋所、食堂などの施設が判る。戦争の影響で昭和18年後期から不開催となり、三島野戦銃砲旅団の馬の飼葉貯蔵庫にもなった観覧席は沼津市空襲(昭20年7月17日)により焼失。
コース(幅25m、距離1200m)は、東海道線(上斜線)に正対し、2本の久保田川系用水(門の川、雨降川)を4回跨いでいた。コース内はイモ畑。
写真2(右上)、1952年11月12日(昭和27年)撮影。昭和22年の再建後、盛大に開催され、昭和29年3月には村営競馬が開催された。しかし施設、交通面で課題があり、昭和31年に廃止となった。観覧席が半分ほどになったのが判る。
写真3(左下)、1976年2月2日(昭和51年)撮影。コース内は静岡銀行グランドや三島高校(現知徳高校)などへ。施設スペースは岳南自動車実習センターとなっている。
写真4(右下)2010年4月25日(平成22年)撮影。コース敷地は新しい道路で縦断され、宅地化が進行。 コース内は町営竹原グランド、テニス場、本屋(文教堂)、ホームセンター(エスポット)などの施設、建物等。
なお、写真白矢印はジオサイトの”窪の湧水”です。
写真の縮尺度や方角が統一されていない点はご容赦を。
用水に沿って曲がりくねった道も、かなり残っているんですね。
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