鮎壺の滝の別称・富士見の滝について
久しぶりに、マニアックな地元ネタ。
伊豆半島ジオサイトの一つ、黄瀬川にかかる鮎壺の滝の別称”富士見の滝”について調べてみました。
富士溶岩流末端の滝越しに富士山が一望できることから、そう呼ばれていますが、 印刷媒体にどう記述されていたかの検証です。
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1.明治33年、豆相鉄道唱歌・・・・・・
「雲井を凌ぐ白妙の富士と富士見の滝つ瀬をうしろに三島立出づる豆相線路の汽車の旅」
御殿場線が東海道線だった時代、伊豆へは三島駅(現下土狩駅)で豆相鉄道(現伊豆箱根鉄道)に乗り換え、大仁や修善寺に向かっていました。
2.明治41年、「沼津の栞」(平山岩太郎、蘭契社)・・・・・・
「三島園・・・・・・滝壺の中に青く黒く渦巻いて居るので藍壺の瀑布(たき)と名づけられた、前には富士がぬつくと起つて居る、全く一幅の画面だ、富士見瀑布とも名づけれられて居るのはこれが為だろう」の記述。
3.大正初め頃の絵ハガキ(裏面1/3罫線) ・・・・・・「伊豆三島 富士見の瀧」
戦前の絵葉書は”藍壺の滝”表記が多く、富士見表記の貴重な一枚。
4.昭和30年発行「富士箱根・伊豆国立公園 箱根伊豆観光、観光展望社」の地図・・・・・・
佐野瀑園(五竜の滝)とともに”富士見滝”の表記。
地図に滝名が表記されているのは珍しく、名所の証し。
”鮎壺の滝(富士見の滝)”のイラスト 、径8センチ
駅員さんに依頼して、NHH大河ドラマ「おんな城主 直虎」の番組情報パンフに押印。
”七人の侍”、最近では”サクラダリセット”の映画ロケ地でもあった鮎壺の滝について、別称”富士見の滝”から地元との接点をまず整理してみました。
ついでに、
駅前の下土狩郵便局の風景印は、鮎壺の滝と富士山、町花(さつき)がデザインされています(マンホールもほぼ同様)。
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