明治期の名勝”鮎壺の滝”と煙雨樓主人
伊豆半島ジオパークの一サイト”鮎壺の滝”についての、マニアックな地元ネタ、歴史・文化的側面の掘り起こしを行っています。
最近、古びた絵葉書「(沼津名勝)煙雨先生碑」を入手しましたのでその話題。
明治22年、東海道線・沼津駅開業とともに、首都圏から人の往来が活発となり、案内書が発行されてきました。
最初の案内書は「沼津雑誌」(明治16年(1883年)、岩城魁編、出版人・間宮喜十郎)。名勝‣古積欄に、鮎壺の滝は”藍壺譚”として紹介されました。
*国立国会デジタル図書館より
次いで、読み易い文体で「沼津案内」(明治24年、煙雨樓主人編、出版者・間宮喜十郎)が発刊。
ここでは 「”藍壺の瀑布” 東北半里黄瀬川の上流にあり瀑布の落ちるところ極めて深く藍を壺中に貯へたるの観あり是れ此の名の起こる所以なり」と記述されています。
これら案内書に係わってきた間宮喜十郎氏が煙雨先生(煙雨樓主人)ということです。
絵葉書の顕彰碑(明治44年建立、西園寺公望揮毫)には、明治初期の沼津の教育・文化に貢献されたことが刻まれています。10数年前、千本浜公園を訪れた際、3,4メートルある石碑の写真を撮り、明治は遠いな~と思ったことがありました。
この機会に再び訪れた公園内の案内板には、井上靖文学碑、若山牧水歌碑等8つの碑を巡る表記が有りましたが、この顕彰碑は無視され続け、松林の中でヒッソリ。
だけど、私には、やっと観光という面で繋がりが出てきたということです。
以上
駿河湾と千本松原、富士山という広々とした空間のなかで、狭苦しい話題で恐縮。
* 鮎壺の滝に関する前回記事(魚のこと)は、こちら
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