「テキーラの歴史」を読んでアガベを知る
猛暑ゆえ図書館で「テキーラの歴史、イアン・ウイリアムズ著 伊藤はるみ訳、原書房」を読んでいます・・・テキーラを飲んだことも無いし、アガベを栽培したことがありませんが。
アガベから作るテキーラ、メスカル、プルケなど一応名前は知っていたので、少し掘り下げようと思い立った次第。
以下は、なるほどと思ったことの列記。
・アガベはスペイン人がマゲイ、メキシコ先住民がメスカルと呼んだ植物の学名。
(テキーラのこと)
・名前の由来:アステカ人のナワトル語で「切ることができる場所」という意味。黒曜石が採れた火山の名前→町名→飲物→原産地呼称となった。伊豆・神津島産黒曜石の縄文時代の流通について、最近知ったので・・・
・ハリスコ州テキーラ村の"アガベ テキーラ ウエベル バリエダ アスル"という純粋種から作る。そのため、ランナーから増やし8年かかる。
・アガベの受粉は、弁慶柱と同じレッサー ハナナガ コウモリ(Lesser long-nosed bats)が仲介。ただし、この自然受粉だと雑種ができるので、種子から増殖をすることはない。
・苦みの元となる葉を1センチほど切り詰めた球茎(ピニヤ)中には、澱粉ではなく、イヌリンを貯めこんでいるということ。
(メスカル)
・オアハカ周辺の一定地域で、各種アガベを原料とする蒸留酒のこと。
・地酒・・・ライシージャ(アガベ マキシミリアーナ)、バカノラ(アガベ パチフィコ)、ソトル(アガベ ソトル)等ある。
・ドイツの探検家・植物学者 アレクサンダー・フンボルは旅行記のメスカルの事、記述していた。
(プルケ)
・伸びたアガベの花茎に穴をあけて、出てくる樹液(アグアミゲル、蜜の水)を取って、自然発酵されたもの。 少し酸味があってアルコール度数5~8%。
・用いるアガベ(アトロヴィレンス、サルミアナ、マピサガなど)の総称をプルケロと呼ぶ。
など、
そして、
この本のお陰で、maguey pulquero, Agave atrovierens、単語の繋がりが判りました。
☀ご訪問、ありがとうございました😃
*オアハカのマゲイについての前回記事は、こちら。
*フンボルトの前回記事(姫春星)は、こちら。
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