昭和天皇巡行時の三島駅(現下土狩駅)駅舎のこと
マニアックな地元ネタです。
手元にある大正から昭和の初めの東海道線三島駅(現御殿場線・下土狩駅)の古い絵葉書(一部拡大)を見て調べたことです。
その時代の昭和5年6月3日(1930年)、昭和天皇は静岡県行幸時、三島駅を乗降したことが知られているので、駅舎の写真は?と・・・
行幸第7日目は、午前10時沼津御用邸を出発し、15分に沼津駅から東海道線に乗り、25分に三島駅に着いている。三島神社参拝後、県立三島高等女学校、野戦重砲兵第2、第3連隊を視察し。正午に三島駅を出発し、午後2時55分東京駅着となっていた(#1)。
その行程を地図(昭和8年発行)上の赤線、視察場所は赤丸で示した。なお、現東海道線は開通していませんので、白抜き二重線になっています。
*2万5千分一地形図(三島、昭和8年5月30日発行、大日本帝国陸地測量部)。
肝心の駅舎は? 帰路、三島駅乗車時の写真(#2)に、出入り口が写っていました!
冒頭の絵葉書の写真と比べると入口の屋根の様式が異なっていた。 むしろ三島駅三十周年記念写真(昭和3年)と昭和40年代の下土狩駅写真(#3)の屋根とそっくりでした。
ということは、絵はがきの駅舎は、それ以前の古い建物ということでした。
そうか・・・明治の文豪は、絵はがきの駅舎を眺めながら伊豆へ出向いたという事かな~
#1; 静岡県行幸記念号、静岡県教育臨時号、静岡県教育委員会 宮崎寛、1931年より
#2; 静岡県行幸記念写真帖、静岡県教育会、1930年
#3; ながいずみクチコミガイド3、下土狩駅の歴史、ながいずみ観光交流協会
*画像はクリックで拡大します
☀ ご訪問、どうもありがとうございました😃
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